小野悠史

スルガ銀行からシェアハウス投資のための“ザル融資”を引き出した「二重売買契約」の手口は不動産業界などで広く行われている。サラ金に窮した人に借金を返済させるために融資を受けさせる業者もいる。

シェアハウス投資をめぐるスルガ銀行の乱脈融資ぶりは、すでに数年前から不動産業界では周知の事実だった。与信の甘さに目を付け“にわか不動産販売会社”や投資家が群がった。バブル崩壊から約30年、また繰り返された「病」の根は深い。