inside
【第430回】 2010年2月2日
著者・コラム紹介バックナンバー
週刊ダイヤモンド編集部

日弁連会長選で宇都宮氏が猛追
恐れと期待交じる消費者金融界

 2月5日投開票の日本弁護士連合会の会長選挙が過熱している。立候補している非主流派の宇都宮健児氏が猛追しているためだ。宇都宮氏は「年越し派遣村」の名誉村長を務めるなど貧困問題で有名だが、消費者金融における過払い金返還請求のパイオニアであり、貸金業法の改正においても中心的な役割を果たした。会長になれば、消費者金融に対する規制の強化へと動くことも考えられるだけに、業界は戦々恐々としている。

 このほかに立候補したのは山本剛嗣氏のみ。これまでは主流派候補が勝利を収めてきたことから従来路線を継承する山本氏の圧勝かと思われていた。

 ところが、都市部では主流派が押しているものの、地方に加え年々増加している若手の動向は読みにくく、混沌としているのだ。

 宇都宮氏の主張は、司法試験合格者数の削減や裁判員裁判も必要であれば改革するというもの。前回選挙時に僅差で落選した非主流派の高山俊吉氏の主張に近く、その地盤を引き継いでいるようだ。

 もし宇都宮氏が会長に就任すれば、消費者金融業界にとって脅威となるのは間違いない。宇都宮氏はかねて、「消費者金融は過払い金を自主的に返還すべき」と主張している。これはとても払い切れる額ではなく、ほぼすべての消費者金融が倒産に追い込まれることになるだろう。

 一方で宇都宮氏の当選を歓迎すべきとの見方もある。自主返還は「法的根拠が薄く、実現は困難」(大手消費者金融幹部)とされているからだ。加えて宇都宮氏は、返還請求をする消費者から多額の報酬を取ることで非難を浴びている「ビジネス系弁護士」を苦々しく思っている。こうした弁護士になんらかの規制がかかれば、消費者金融業界にとってプラスになる。いずれにしても5日の夜には結果が出る。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 野口達也)

週刊ダイヤモンド

上枠
下枠
underline
昨日のランキング
直近1時間のランキング
この娘に会える電子書籍。


iPhoneであの話題作を!
【憧れのクレジットカード】
「ステータスカード」を使いこなす人に出会いたい!20代女子の淡い憧れは叶うのか…

週刊ダイヤモンド1冊購読

話題の記事

週刊ダイヤモンド

特大号・特別定価号を含め、1年間(50冊)市価概算34,500円が、定期購読サービスをご利用いただくと25,000円(送料込み)。9,500円、約14冊分お得です。さらに3年購読なら最大45%OFF。

ハーバード・ビジネス・レビュー

詳しくはこちら

1冊2,000円が、通常3年購読で1,333円(送料込み)。割引率約33%、およそ12冊分もお得です。
特集によっては、品切れも発生します。定期購読なら買い逃しがありません。

ZAi

詳しくはこちら

年間12冊を定期購読すると、市販価格8,400円が7,150円(税・送料込み)でお得です。お近くに書店がない場合、または売り切れ等による買い逃しがなく、発売日にお手元へ送料無料でお届けします。
※別冊・臨時増刊号は含みません。

Diamond money!

詳しくはこちら

3月・6月・9月・12月の1日発売(季刊)。1年購読(4冊)すると、市販価格 3,920円→3,200円(税・送料込)で、20%の割引!
※別冊・臨時増刊号は含みません。

Keyword
Information

週刊ダイヤモンド編集部


inside

産業界・企業を取り巻くニュースの深層を掘り下げて独自取材。『週刊ダイヤモンド』の機動力を活かした的確でホットな情報が満載。

「inside」

⇒バックナンバー一覧