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現代の経営
ダイヤモンド社刊 1800円(税別)

 「えてして会社は、自らの経営幹部に対し、会社を生活の中心に据えることを期待する。しかし仕事オンリーの人たちは視野が狭くなる。会社だけが人生であるために会社にしがみつく」(『現代の経営』)

 時折ドラッカーは、言いにくいことをズバリと言う。仕事オンリーだと、「空虚な世界へ移る恐ろしい日を延ばすために、自らを不可欠の存在にしようとする」と言う。

  「バカな…」と否定してみても、心の奥深く行動の原点に近いところで、不可欠の存在にしようとする意識の動きを感じることがある。

 一方が縛り、一方がしがみつく関係が生産的であるはずがない。「雇用関係とは、元々きわめて限定された契約であって、いかなる組織といえども、そこに働く者の全人格を支配することは許されない」 これがドラッカーの持論である。
 
 そのうえ組織自体のためにも、組織の外の世界に関心を持つことを奨励すべきである。組織は組織のために存在するのではない。組織の外の世界のために存在する。

 知性、感性、関心、価値観、その他あらゆるものについて、組織には多様性が求められている。そもそも詩人、収集家、音楽家を同僚にもつことはオツなものである。

 「いまや会社は、社員を会社人間にしておくことが、本人のためにも会社のためにも危険であり、いつまでも乳離れできなくさせる恐れのあることを、認識すべきである」(『現代の経営』)

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上田惇生 [ものつくり大学名誉教授]

1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連会長秘書、国際経済部次長、広報部長、ものつくり大学教授を経て、現在同大学名誉教授。ピーター・F・ドラッカー教授の主要著作のすべてを翻訳。もっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。『プロフェッショナルの条件』ほかを編集。著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』などがある。ドラッカー学会初代代表。


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「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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