世界投資へのパスポート
【第330回】 2014年9月1日公開(2014年9月7日更新)
バックナンバー 著者・コラム紹介
広瀬 隆雄

パックス・アメリカーナ(アメリカの覇権)が
もたらすドル高はこれから佳境に入っていく

1

【今回のまとめ】
1.パックス・アメリカーナとは「アメリカの覇権」をあらわす
2.アメリカ経済はリーマンショックから立ち直った
3.旅客機受注、シェール革命などが最近のデータ改善の背景にある
4.インターネット、バイオテクノロジーでもアメリカは他を寄せ付けない
5.群生的技術革新が覇権サイクルを生む背景

パックス・アメリカーナという言葉

 パックス・アメリカーナ(Pax Americana)とは「アメリカの平和」という意味のラテン語です。それが転じて、「アメリカの覇権」をあらわすことに用いられています。

 1980年代にジャパン・マネーが世界を席巻して以来、アメリカの凋落ということが繰り返し言われてきました。最近では2008年にリーマンショックが起きたとき、「今度こそ、本当にアメリカは駄目になった!」と考える識者が多かったように思います。

 あれからまる6年が経ったわけですが、アメリカは本当に凋落してしまったのでしょうか?

 経済のデータを見る限り(どうもそうじゃないな)と感じさせるものが多いです。そこで今日はリーマンショック以降、世界におけるアメリカの地位が本当に相対的に低下してしまったのか、それとも逆にアメリカは強くなったのかを検証してみたいと思います。

癒えるアメリカ経済

 まずリーマンショックで大きな傷を負ったアメリカ経済ですが、ここへきて治癒したと思わせるデータが続々と出ています。

 まず先日発表された第2四半期GDP改定値は+4.2%と市場予想を上回りました。もちろん、この数字はその前の第1四半期が厳冬の影響で落ち込んだことの反動であると解釈できます。しかしそれを割り引いて考えても、米国のGDPが均してみるとしっかりとプラスを出せるようになったことは明白です。これは再びゼロ成長に陥ったユーロ圏18か国と好対照を成しています。

 もうひとつのデータ・ポイントとして先週発表された耐久財受注も、余りの多さに市場関係者を驚かせました。

  耐久財受注にはボーイングの旅客機が含まれており、これが一挙に今回数字に反映された関係でグラフが垂直に跳ね上がっています。普通、トレーダーは旅客機の数字を除外してデータを読みます。なぜなら旅客機の受注の数字の上下は、荒っぽすぎるからです。

 ただ巨視的に米国経済の活力を見る場合、やっぱり旅客機の受注の数字は含めておくべきだと思います。なぜなら旅客機は技術の結晶であり、付加価値の塊だからです。ある国の経済や技術の底力を測定する上で、航空機ほどそれを端的に象徴するものはありません。

 いま失業率に目を転じると、6.2%まで回復してきており、これは過去66年の平均である5.8%にまでほぼ戻ったと言えます。

  もちろん細かい議論をすれば、労働力率が低下していることが失業率を見かけより良くしているという指摘があります。それは確かにそうです。しかし労働力率の低下はベビー・ブーマーがリタイアするなど、アメリカ人のライフスタイルや就業スタイルが変わっていることとも無縁ではありません。実際、労働力率の低下はリーマンショックのずっと前から起こっていました。

 次に米国10年債利回りが極めて低い水準にある点ですが、これをぜんぶ不景気のせいにすることは出来ないでしょう。


 量的緩和政策で、米国財務省証券がテクニカル的に「品薄」であること、インフレの兆候が見られないこと、そしてお金の借り手としてのアメリカに対する世界の投資家の安心感が増している事を見逃すわけには行きません。

【2017年10月1日更新!】

「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社

◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3430銘柄以上
個別株:3110銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:60銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル
【ポイント】
米国株取引に力を入れており、取扱数3000銘柄以上は主要ネット証券では最大! 成行注文や指値注文のほか、逆指値注文、連続注文、ツイン指値(OCO注文)など、多彩な注文方法が使えるのも魅力だ。現在、米国株取引手数料(税抜)を、最大3万円キャッシュバックするお得なキャンペーンを実施中!
【関連記事】
◆【マネックス証券おすすめのポイントは?】日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
【米国株投資おすすめ証券会社】マネックス証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
1400銘柄以上
個別株:1030銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:100銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル
【ポイント】
住信SBIネット銀行の口座を持っていれば、入出金手数料が無料など、便利な「外貨入出金サービス」が利用可能! ダウ・ジョーンズ社が発行する金融専門誌「BARRON’S(バロンズ)」の抜粋記事(日本語訳)や、モーニングスター社による「個別銘柄レポート」など、投資情報も充実している。
【関連記事】
◆【SBI証券のおすすめポイントは?】IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実!
◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【米国株投資おすすめ証券会社】SBI証券の公式サイトはこちら
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
1300銘柄以上
個別株:920銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:120銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル

注)2017年9月25日現地約定分からの手数料
【ポイント】
新興国などの個別銘柄を実質的に売買できるADR(米国預託証書)の銘柄数が豊富。日本株と同じ取引ツール「マーケットスピード」でも取引可能で、10種類以上のテクニカルチャートを使うことできる。ダウ・ジョーンズ社の有名金融専門誌から記事を抜粋・日本語訳した「バロンズ拾い読み」も読める。
【関連記事】
【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
【米国株投資おすすめ証券会社】楽天証券の公式サイトはこちら
※ NYSE(ニューヨーク証券取引所)、NYSE Arca、NYSE MKT、NASDAQに上場する個別株 。
Special topics pr


ZAiオンラインPickUP
[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2017]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定! 2017年版、クレジットカードのおすすめはコレ! おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き その 【株主優待】最新の株主優待情報更新中! アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは?
ランキング
1カ月
1週間
24時間
じぶん銀行住宅ローン 「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証  アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!


 

12月号10月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

Amazonで「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!


【株で資産倍増計画![2018年版]】
1億円に早く近づく厳選56銘柄を公開
億超え投資家資産倍増の極意
・今後1年の日経平均の高値&安値を大予測
プロが提言! 2018年に日本株を買うべき理由! 
・変化の追い風を先読み! 新デフレ&新興国株
・好業績&割安! 上方修正期待株&成長割安株
・第4次産業革命! 独自技術を持つ部品株
新iPhone上がる株 25
利回りが大幅アップ!「長期優遇あり」の優待株
・今買うべき新興国株投資信託ベスト25
ネット証券のサービスを徹底比較! 
・怖いのは死亡・入院だけじゃない!
「働けない」を 助ける保険! 
iDeCo個人型確定拠出年金老後貧乏脱出!

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

Apple Pay対応のクレジットカードで選ぶ! Apple Payに登録して得する高還元率カードはコレ! 堀江貴文や橘玲など人気の著者のメルマガ配信開始! 新築マンションランキング