IPO株の銘柄分析&予想
2016年2月17日公開(2016年4月15日更新)
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「IPO株の銘柄分析&予想」

著者・コラム紹介

IPO株の銘柄分析&予想

ザイ・オンライン編集部

「フェニックスバイオ」のIPO情報総まとめ!
スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、
他の医療・医薬品開発技術企業との比較や予想まで解説![2016年4月7日 情報更新]

会社名 フェニックスバイオ
市場・コード/業種 東証マザーズ・6190/サービス業
上場日 3月18日
申込期間(BB期間) 3月3日~3月9日
おすすめ証券会社 SMBC日興証券SBI証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

フェニックスバイオのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 3月2日
ブックビルディング(抽選申込)期間 3月3日~3月9日
公開価格決定 3月10日
購入申込期間 3月11日~3月16日
払込日 3月17日
上場日 3月18日

フェニックスバイオのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2016年3月5日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SMBC日興証券(主幹事証券)
[最短5日で口座開設可能]
87.0
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SBI証券
[最短2日で口座開設可能]
0.9
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野村證券 7.0  
藍澤證券 1.7  
中銀証券 1.7  
ひろぎんウツミ屋証券 1.7  

フェニックスバイオのIPOは、いくらで買える?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
仮条件 1800~2400円
公募価格  2400円
初値 2350円
初値騰落率 -2.08%
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

■レンジ予想(2016年3月2日時点)
想定仮条件レンジ
[予想PER]

倍~倍]
予想トレーディングレンジ(※)
[予想PER]
1000~3000
倍~倍]
※期間は上場後1年を想定。

フェニックスバイオの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時)  282万6800株(予定)
公開株式数 公募30万株  売出11万株
(オーバーアロットメントによる売出6万1500株)
想定公開規模 10.4億円~11.3億円(OA含む)

フェニックスバイオは医薬品開発の受託試験サービス展開

 PXBマウスを用いた受託試験サービスを展開する。PXBマウスは薬を代謝するのに重要な臓器である肝臓の大部分がヒト肝細胞に置き換わっていることから、ヒトの代謝を予測することができると考えられている。

 6社同時上場というIPO集中日において、研究開発型バイオベンチャーの大型IPOのイメージが先行して同社に初値買いが向かいにくくなりそうだ。ただ、同社の公開規模はさほど大きくなく、黒字計上していることから想定より初値が伸びる可能性もあるため、今後の動向を注視したい。

 公開規模については10億円強となる見込み。ただ、ベンチャーキャピタル保有株が一定程度あり、ロックアップは公開価格の1.5倍高で解除される内容となっている。また、3/18は他に5社が同時上場するため、資金分散の影響も考慮する必要がある。

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フェニックスバイオの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2012/3 793(―) ▲ 237(―) ▲ 240(―)
2013/3 980(23.5%) ▲ 59( ▲ 62(
2014/3 1,152(17.6%) 66( 143(
2015/3 881(-23.6%) 96(46.0%) 91(-36.7%)

■連結業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高(伸び率) 経常利益(伸び率) 純利益(伸び率)
2014/3 1,152(―) 50(―) 128(―)
2015/3 881(-23.6%) 62(23.0%) 56(-55.8%)
2016/3予 1,184(34.4%) 160(155.3%) 135(137.9%)
2015/12 3Q 799(―%) 84(―%) 71(―%)
予想EPS/配当 単独:-円 連結:47.76円(上場時発行済株式数で試算)/0.00円

フェニックスバイオの業績コメント

 2016年3月期の業績は、売上高が前期比34.4%増の11.8億円、経常利益が同155.3%増の1.6億円と増収増益の見通しとなっている。

 足元では、同社グループの顧客が属する医薬品業界では、後発品との競争激化、製品開発の停滞、保険料の財政圧迫に起因する価格値下げ圧力等により製薬企業の収益性は低下する一方、膨大な開発費負担が生じる新薬開発への投資効率を高める目的でM&Aによる業界再編が依然として活発な状況にある。

 このような状況を背景に、製薬企業では新薬開発を迅速かつ効率的に実施するために、臨床試験等の開発業務を外部のCRO(開発業務受託機関)へ委託するケースが増えており、同社グループがターゲットとしている前臨床試験においても製薬企業の外部委託は拡大傾向にある。

 なお、通期計画に対する第3四半期末時点における進捗率は、売上高7.9億円で67.5%、経常利益0.8億円で52.5%となっている。

フェニックスバイオの詳細情報

■基本情報
所在地 広島県東広島市鏡山三丁目4番1号
代表者名(生年月日) 代表取締役 藏本 健二(昭和31年6月7日生)
設立 平成14年3月4日
資本金 18億3009万円(平成28年2月15日現在)
従業員数 新規上場会社39人 連結会社47人(平成28年1月31日現在)
事業内容 PXBマウスを用いた受託試験サービス

■売上高構成比率(2015/3期 実績)
品目 金額 比率
PXBマウス事業 881 百万円 100.0%
合計 881 百万円 100.0%

■大株主上位10位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 三和商事株式会社 110万8000 40.30%
2 森本 俊一 49万6000株 18.04%
3 京大ベンチャーNVCC1号投資事業有限責任組合 15万9600 5.81%
4 株式会社特殊免疫研究所 12万9000 4.69%
5 株式会社バイオインテグレンス 9万5000株 3.45%
6 株式会社叡拳 8万8000株 3.20%
7 積水メディカル株式会社 8万 2.91%
8 中外テクノス株式会社 5万7000株 2.07%
9 三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合 5万5000株 2.00%
10 バイオ・サイト・インキュベーション二号投資事業有限責任組合 5万株 1.82%
10 JAIC-ブリッジ2号投資事業有限責任組合 5万株 1.82%
合計   236万7600 86.11%

■その他情報
手取金の使途 海外での売り上げ増加を図るための資金、、設備資金及び社内体制強化に係る人員確保資金に充当する予定。
関係会社 三和商事株式会社(親会社)砂糖卸売業
株式会社特殊免疫研究所(その他の関係会社)対外診断薬、抗体、試薬の製造販売
三和澱粉工業株式会社(その他の関係会社)澱粉及び澱粉加工品の製造販売
PhoenixBio USA Corporation(連結子会社)米国におけるPXBマウスを用いた受託試験サービスの提供
CMHL Consortium LL(連結子会社)製薬企業と共同でPXBマウスの有用性に関する研究
VC売却可能分(推定) 1社1万株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 2014年12月19日
割当先 三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合
発行価格 2500円※株式併合を考慮済み

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フェニックスバイオの銘柄紹介

 同社グループは、同社と連結子会社2社で構成されており、PXBマウス(ヒト肝細胞を持つキメラマウス)を用いた医薬品開発の受託試験サービスを主たる業務としている。

○PXBマウス事業とは

 同社は、マウスの肝臓の70%以上がヒトの肝細胞に置き換えられた「PXBマウス(ヒト肝細胞キメラマウス)」を作製する技術を持つ。このPXBマウスを用いて、医薬品開発における創薬過程のうち、主に前臨床過程において様々なサービスを展開する。医薬品の安全性や有効性を確保するには、臨床試験でヒトでの代謝を確認することが必要だが、「PXBマウス」では薬を代謝するのに重要な臓器である肝臓の大部分がヒト肝細胞に置き換わっていることから、ヒトの代謝を予測することができると考えられる。

 同社は製薬会社に対して「PXBマウス」を用いた医薬候補物質の投与の受託試験サービスを提供している。また「PXBマウス」はB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスなど、ヒトの肝細胞にしか感染しないウイルスを研究するツールとなることも実証されており、抗ウイルス薬の開発にも利用されている。主なサービスは以下のとおり。

(1)DMPK/Tox試験(薬物動態関連試験、安全性試験)

 DMPK(Drug Metabolism and Pharmacokinetics)とは、薬物がヒトの体内に取り込まれて薬効を発揮する過程で代謝作用によって速やかで安全に体外に排出する薬物の体内動態に関する評価・解析のことである。薬物が薬効を発揮するためには一定の時間、適切な有効濃度で体内にとどまる必要があるが、同時に、ヒトにとって薬物は異物であるので代謝機構で速やかに排出されなければならない。

 また、Tox(Toxicology)とは、ヒト体内の種々の組織(肝臓など)や細胞に与える毒性の評価・解析のことである。薬物は常に薬効と毒性が表裏一体の関係であるため、毒性が現れる臓器や症状、毒性を示す薬の量などを臨床試験に入る前に十分予測する必要がある。特に肝臓は薬物代謝の主担当臓器であるため、毒性を示すことが多いとされている。

 同社では、創薬の前臨床試験において有用なデータを取得することができると考え、PXBマウスを用いた薬物動態関連試験及び安全性試験の受託試験サービスを提供している。

(2)肝炎試験(薬効評価)

 PXBマウスはヒト肝細胞を有することで、ヒト肝臓疾患モデル動物としての高い利用価値を持つ。特に、適切な疾患モデル動物の利用が困難だったC型肝炎ウイルスやB型肝炎ウイルスの研究については、PXBマウスを利用することで大規模な薬効評価試験を速やかに実施することが可能となった。これまでに国内外の多くの製薬企業や研究機関がPXBマウスを利用して新薬候補化合物の有効性を検証しており、同社グループは主に抗肝炎薬の薬効評価の受託試験サービスを提供している。

(3)PXB-cellsの販売(PXBマウスから得られる新鮮ヒト肝細胞)

 PXB-cellsは、PXBマウスから随時灌流採取した肝細胞であり、非凍結のまま新鮮な状態で提供できる。PXB-cellsを利用すると、創薬研究者は、肝細胞本来の機能を保持した状態で実験・評価することが可能となり、また、PXBマウスの安定生産を背景に、創薬研究者の都合に応じて実験を実施することが可能である。

フェニックスバイオの投資のポイント

 6社同時上場というIPO集中日において、研究開発型バイオベンチャーの大型IPOのイメージが先行して同社に初値買いが向かいにくくなりそうだ。昨年のバイオ・医薬品関連のIPOでは、6月に上場したヘリオス<4593>が公開価格比+22.5%、12月のミズホメディー<4595>が同+156.5%と好調だった一方で、10月のグリーンペプタイド<4594>などが公開価格割れとなった。

 ミズホメディーは体外診断用医薬品を手掛け黒字を計上している点に加え、公開規模が4億円程度と小型だったことが好パフォーマンスの要因となった。同社も公開規模はさほど大きくなく、受託試験サービスを手掛け黒字を計上している点がミズホメディーと共通している。想定より初値が伸びる可能性もあるため、今後の動向を注視したい。

 同社は、PXBマウス(ヒト肝細胞を持つキメラマウス)を用いた医薬品開発の受託試験サービスを展開している。PXBマウスは薬を代謝するのに重要な臓器である肝臓の大部分がヒト肝細胞に置き換わっていることから、ヒトの代謝を予測することができると考えられている。

 業績面について、2016年3月期は売上高が前期比34.4%増の11.8億円、経常利益が同155.3%増の1.6億円と増収増益の見通しとなっている。足元で大きく業績が拡大しているが、収益規模はなお小さく、想定仮条件水準の今期予想PERも46~50倍程度と割安感に乏しい。

 公開規模については10億円強となる見込み。ただ、ベンチャーキャピタル保有株が一定程度あり、ロックアップは公開価格の1.5倍高で解除される内容となっている。また、前述のとおり3/18は他にアグレ都市デザイン<3467>グローバルグループ<6189>など5社が同時上場するため、資金分散の影響も考慮する必要がある。

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2015年実績 ネット配分・
抽選方法
口座数
(稼働口座数)
NISA対応
主幹事数 取扱銘柄数
 ◆SBI証券
8社 78社 70%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジ
ポイント」順に配分
365万
(−)
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、
多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなり資金力がある人ほど有利になる。当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」は、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのがメリットだ。
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 ◆SMBC日興証券
24社 72社 10%:1人1票の平等抽選
273万
(−)
【ポイント】
大手証券の中でもIPOには力を入れており、2015年の主幹事数は野村證券に続く実績。2015年における初値騰落率1位のロゼッタ(初値騰落率433.1%)、3位のネオジャパン(初値騰落率401.7%)の主幹事も務めている。
1人1単元しか申し込めないので、資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。
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 ◆マネックス証券
0社 50社 100%:1人1票の平等抽選
164万
(100万)
【ポイント】
毎年多くのIPO銘柄を取り扱っており、2015年には、主幹事こそないが50社ものIPO銘柄を取り扱った。割り当てられたIPO株の100%すべてを1人1票の平等抽選で配分。取引実績や資金量に当選確率が左右されないのは、個人投資家にとっては大きな魅力だ。
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 ◆岩井コスモ証券
0社 41社 10%以上:1人1票の平等抽選

(−)
×(※1)
【ポイント】
中堅証券会社でありながら、2015年の取扱銘柄数は41社と、大手証券会社に引けをとらない実績を持つ。しかも、2015年に初値が5倍以上に高騰したIPO株は3銘柄あるが、岩井コスモ証券はそのすべてを取り扱っている。1人1票の平等抽選で、申し込み単元数は10単元まで。
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 ◆東海東京証券
5社 27社 10%:1単元1票の平等抽選
41万
(−)
【ポイント】
準大手証券会社の東海東京証券は、大手証券会社には届かないものの、多くのIPO銘柄を扱っており、2015年は5銘柄で主幹事も務めた
東海東京証券への割当が2000単元未満の場合は、取引実績に応じて当選確率がアップする「IPO個人優遇ステージ」を適用した抽選となるが、その場合でも、取引実績が最低ランクの投資家に10%が配分され、その中で平等抽選が行われる。
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※ 口座数、稼働口座数は2016年3月末時点。

 

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