「IPO(新規公開株)」の当選確率が上がる「証券会社の選び方」と「IPOを申し込む優先順位」を解説!
発売中のダイヤモンド・ザイ2020年1月号は、特集「“仕組み化”するだけ!【IPO】申し込み&売買ワザ」を掲載! IPO投資というと、「難しそう」「投資の上級者向け?」などと考えている人も多いはず。たしかに面倒な部分もあるが、いったん“仕組み化”してしまえば、IPO投資は実は初心者にも挑戦しやすい。
この特集では、そんなIPO投資の“仕組み化”の手順を紹介。また、IPOしたばかりの株は、後に急騰するものも多いため、2018年以降に上場した151銘柄を「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で診断し、公開している。
今回は、「IPO投資」で成功するためにもっとも重要な「証券会社の選び方」を紹介! IPOの当選確率を上げるには複数の証券会社から申し込む必要があるが、今回は「証券会社の選び方」と「申し込む優先順位」を紹介するので、参考にしてほしい!
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⇒【証券会社おすすめ比較】IPO(新規公開株)の主幹事数・取扱銘柄数で選ぶ!当選確率アップが期待できるおすすめ証券会社
IPOの申し込み時や抽選時に購入資金の入金が必要な証券会社と
当選後に入金すればOKという証券会社に分かれる!
「IPO」とは、未上場企業が株式市場に上場すること。IPOをする株のことを、別名「新規公開株」とも呼ぶ。
【※「IPO」の魅力とは? 関連記事はこちら!】
⇒「IPO投資」は、株初心者でも“勝率87%”を実現可能な投資術!「IPO投資」ができる“仕組み”さえ作れれば、機械的な売買をするだけで短期間で儲かるのが魅力!
今回は、IPO投資で5年連続して利益を出している個人投資家・覆面投資家さんが、どのように証券会社を選んでいるのか紹介していこう。
IPO投資では、当選確率を上げるために複数の証券会社から申し込むのが基本的な戦略となる。「なるべく多くの証券口座を開くのがおすすめ」と、覆面投資家さんも話す。「IPOでは複数の証券会社に株が配分されるので、一つのIPO株に複数の証券会社から申し込めます」
例えば、10月28日に上場し、初値が公開価格の2.6倍になった再生医療事業のセルソース(4880)の場合、みずほ証券やSBI証券など5社から申し込むことができた。
「多くの証券会社から申し込めば、IPOをゲットできる確率も上がります。ただし、注意したいのは資金のやりくりです」
IPOを申し込むにあたっては「申し込み時や抽選時に、購入に必要な資金の入金が必須」な証券会社と、「入金は当選してからでOK」の証券会社がある。
申し込み時や抽選時に資金を入金しておかなければならない会社だと、資金繰りの関係で、片っ端からIPOに申し込むのが難しくなる。そのため、「入金は当選してからでOK」の証券会社から優先して申し込むのがおすすめだ。「入金は当選してからでOK」の証券会社には、松井証券、ライブスター証券、GMOクリック証券、岡三オンライン証券、野村證券がある。IPO投資をするのなら、口座開設を検討すべきだろう。
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⇒「IPO(新規上場)が当選しやすくなる」証券会社の選び方を伝授! 優先すべきは、当選するまで資金が不要な岡三オンライン証券、野村証券などの4社だ!
IPOを申し込める主な証券会社と、その特徴を一覧表で公開!
事前入金の要不要、抽選配分などをチェックして選ぼう
また、IPOの抽選に独自の制度を採用しているのが、SBI証券だ。SBI証券の場合、IPOの抽選に外れた回数に応じて「IPOチャレンジポイント」が加算される。申し込んだ株数にかかわらず、IPOに1回外れると1ポイントが加算される。次回以降の抽選で使え、ポイントを多く使うほど当選しやすくなる仕組み。しかし、人気のIPO株だと、当選するには300ポイントほど必要とされており、ハードルは高めだ。それでも、ポイントを貯めれば当選確率はグッと上がるので、コツコツ申し込む価値は十分にある。よって、申し込みの優先順位は2番目と考えていいだろう。
資金に余裕があったら、「申し込み時や抽選時に、購入に必要な資金の入金が必須」な証券会社でも、IPOに申し込もう。2019年に上場した銘柄の公開価格を見ると、1単元が30万円未満の銘柄が約9割。つまり、一つの証券口座に30万円あれば、ほとんどのIPOに申込むことができる。なかでも、優先したいのは“抽選配分の割合が高い証券会社”だ。IPO株はかなりの確率で儲かるため、優良顧客に優先的に配分する証券会社もある。優良顧客以外の人には、「100%抽選」でIPO株を配分する証券会社をおすすめしたい。
「実績から見ると、販売するIPO株の株数が少なくても、抽選100%の証券会社で当選したことがけっこうあります」(覆面投資家さん)
なお、以下はIPOを申し込める主な証券会社の一覧だ。「優先1」は「入金は当選してからでOK」の証券会社、「優先2」はポイント抽選のあるSBI証券、「優先3」は「申込時や抽選時、購入に必要な資金の入金が必須」な証券会社だが、その中でも抽選配分や優遇抽選の有無などを考慮して、ダイヤモンド・ザイがおすすめする順に並べてある。IPO投資を始めるなら、ぜひ参考にしてほしい!
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⇒IPOに当選して儲けたいなら「主幹事証券」を狙え!通常の引受証券の50~100倍も割当がある主幹事と主幹事のグループ会社の攻略がIPOで勝つ秘訣!
◆IPOを申し込める主な証券会社 | |||||||
優先順位 | 証券会社名 |
IPO取り扱い実績 (銘柄数)※2 |
抽選への配分 | BB時に資金が必要ない | NISA利用 | ||
17年 | 18年 | 19年 | |||||
優 先 1 |
松井証券 | 14 | 9 | 10 | 抽選100% | ○ | ○ |
ライブスター証券 | 7 | 4 | 3 | 抽選100% | ○ | ○ | |
GMOクリック証券 | 0 | 1 | 0 | 抽選100% | ○ | ○ | |
岡三オンライン証券 | 23 | 47 | 31 | 抽選10%以上 優遇抽選90% |
○ | ○ | |
野村證券 | 38 | 37 | 25 | 完全抽選10%以上 その他90%未満 |
○ | ○ | |
優 先 2 |
SBI証券 | 83 | 86 | 63 | 完全抽選70% ポイント抽選30% |
× | ○ |
優 先 3 |
楽天証券 | 7 | 11 | 16 | 抽選100% | △(※2) | × |
マネックス証券 | 49 | 50 | 31 | 抽選100% | × | ○ | |
カブドットコム証券 | 15 | 24 | 18 | 抽選100% (100%でない場合は事前にHPで公表) | × | ○ | |
SMBC日興証券 | 71 | 66 | 45 | 抽選10% ステージ別抽選最大5% その他抽選以外85~90% | × | ○ | |
みずほ証券 | 60 | 70 | 38 | 抽選10%以上(※3) その他90%未満 |
× | ○ | |
大和証券 | 41 | 31 | 31 | 完全抽選・優遇抽選合計5~15% その他75~85% | × | ○ | |
岩井コスモ証券 | 39 | 34 | 23 | 抽選(ネット)10% 店頭、電話90% |
× | × | |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 28 | 22 | 16 | 抽選10%以上(※4) その他90%未満 |
× | ○ | |
※1:2019年のIPOの取扱い銘柄数は11月1日時点。※2:IPO申告相当額の預り金残高がなくても、預り資産(保有株式など)があれば申込み可能。※3:ネットのみ完全抽選 ※4:個人投資家への販売予定数量の10%以上 |
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今回は、ダイヤモンド・ザイ2020年1月号の特集「“仕組み化”するだけ!【IPO】申し込み&売買ワザ」から、IPO投資をする際の証券会社の選び方を抜粋した。特集では、IPO株で儲けている個人投資家の「覆面投資家」さんが、どのような“仕組み”を作って大量のIPOの抽選に申し込んでいるのかを紹介。また、IPO直後の株で儲けるテクニックなども併せて紹介しているので、IPOに興味があるなら、ぜひチェックしてほしい。
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■「IPO株が当たらない!」という人は、まずこちらの記事へ!
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【2024年12月2日時点】
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◆SMBC日興証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2023 | 2022 | 2021 | ||
19社 52社 |
24社 47社 |
26社 80社 |
10%:1人1票の平等抽選 最大5%:「ステージ別抽選」※1 |
345万 |
【ポイント】 大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。 ※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。 |
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【関連記事】 ◆【SMBC日興証券のおすすめポイントは?】信用取引完全無料、NISAや積立投資にも便利な株が小分けで買える「キンカブ」がおすすめ! ◆「日経テレコン」「会社四季報」が閲覧できる証券会社を解説! 利用料0円ながら、紙媒体では読めない独自記事や先行情報を掲載し、記事の検索機能も充実 |
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◆SBI証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2023 | 2022 | 2021 | ||
21社 91社 |
13社 89社 |
21社 122社 |
60%:1単元1票の平等抽選 30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分 10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分 |
1245万 ※ |
【ポイント】 ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる。当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。 ※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。 |
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2023年12月末時点。 |