東京科学大学、一橋大学一橋大・東工大の学生たちはどこに就職しているのか? Photo:PIXTA

近年の就活市場は「売り手市場」と呼ばれ、就職率が過去最高レベルに達しており、就活の早期化も進んでいる。そんな中で就活をした主要大学の学生は、どのような企業・団体を選んだのか。国公立・私立主要27大学別の2024年就職先ランキングを作成した。第3弾は、一橋大学と東京工業大学の就職先をお届けする。(文/ダイヤモンド・ライフ編集部、データ提供/大学通信)

2023年は証券・電機が人気
24年はどうなった?

 一橋大学は、日本で最も伝統のある社会科学系の大学であり、産業界のリーダーを数多く輩出してきた。2023年4月、新たに「ソーシャル・データサイエンス学部」を開設。社会科学とデータサイエンスを融合し、社会課題の解決に取り組む人材の育成を目指すなど、新たな取り組みをしている。

 一方、東京工業大学は、日本の理工系大学の中で最も長い歴史を持つ。24年10月に東京医科歯科大学と統合し、東京科学大学となった。理工学と医療科学の融合により、より広範な学問領域での教育と研究を推進している。「THE世界大学ランキング2025」における国内順位では、東京大学、京都大学、東北大学、大阪大学に次ぐ5位となった。

 2023年の一橋大学、東京工業大学の「就職先企業・団体」ランキングでは、一橋大は、楽天グループと大和証券が同順位で1位、EYストラテジー・アンド・コンサルティングが3位、明治安田生命保険と東京都が同順位で4位だった。大和証券が22年の19位から1位に急浮上したように、証券会社の人気が高まっていた。

 また東工大は、ソニーセミコンダクタソリューションズが1位、日立製作所が2位、NTTデータとソニーが同順位の3位、アクセンチュアが5位と、電機業界、半導体関連への就職が多かった。

 24年のランキングでは、こうした傾向に変化があったのだろうか。