『アラジンと魔法のランプ』を憶えていますか?
この物語の肝は、魔法のランプに閉じ込められている怪人ジニーはアラジンの命令しか聞かないという点です。何故かといえば、アラジンこそが最初に命令を下した人物だからです。
何事につけ、最初というのは強力なインパクトを生みます。最初の感動が後の人生の道筋を決めるということがままあります。
幼少の頃の重い病気を治してくれた医者の姿に感動して、後年医者になったという人も少ないないでしょうし、詐欺にかかって膨大な借金を背負いこんだ家族の窮状を救ってくれた弁護士への憧れから弁護士を目指すということもあるでしょう。
音楽の世界も同様です。初めて魂の震えを感じさせたアーティストへの思いの強烈さは、決して色褪せることはありません。本物の感動は強烈な憧れになります。一歩でも憧れの存在に近づきたいという思いが募り、人生の大きな原動力になるとこともあります。
と、いうわけで、今週の音盤はSuperflyのデビュー盤「Superfly」です(写真)。
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