「40代で戦力外」にならない!新・仕事の鉄則Photo:PIXTA

「生成AI」の進化が凄まじい。日頃からAIを利用している人であれば、AIが本格的に仕事相手や同僚、そして上司になる日が近いと実感していることだろう。では、AIが上司として、部下の仕事をフィードバックするとなると、何が変わるのだろうか。(山田進太郎D&I財団 COO 石倉秀明)

AIが仕事を評価する時代が
やってくる!?

「生成AI」は今、ビジネスパーソンの働き方にかかわる最重要トピックの一つだろう。OpenAIがリリースしたDeep Researchや、XのGrok3などは明らかに今までの生成AIとはレベルの違う推論能力を持っていると言っても過言ではない。

 筆者もChat GPTのProプランを利用しているが、リサーチやデータ分析といった業務は完全に自分でやる必要がなくなったと感じている。同じように生成AIを使っている人は、AIエージェントが生活や仕事の中に入ってくる日はすぐそこまで来ていると感じる場面が増えてきているのではないだろうか。

 現在では、生成AIを常時利用している人はまだ一部だろうし、本格的に業務に入り込んでくることは少ないかもしれない。しかし、AIが人間の代わりに仕事のフィードバックをするようになる時代はそう遠くないだろう。AIが上司や同僚となって自分の仕事ぶりを評価したり、指示を出したりしてくる世界はあっという間にやってくるかもしれない。

 実は、アカデミックな世界では、AIを教師として活用したら人間にどのような影響があるか、といった研究がすでに出てきている。今回は、「AIが上司となり、私たちの仕事にフィードバックをするようになったらどうなるか?」という疑問に示唆を与えてくれる研究を紹介するとともに、AIが上司になった後に訪れる世界を考えてみたい。