そりゃ信じるわ…「本物の警察」番号を使った詐欺電話が急増!3つの対策とは?これまでも怪しげな番号からかかってきていた詐欺電話はあったが、ついに「本物の警察署と同じ番号」でかかってくるようになった(写真はイメージです) Photo:PIXTA

最近、警察官をかたる詐欺電話が増えている……と聞くと、「そんなの、昔からオレオレ詐欺の定番でしょう」と思う方も多いだろう。ところが近頃問題になっているのは、本物の警察署や警視庁の電話番号からかかってくるニセ電話なのだ。どんな手口なのかを紹介する。(ITライター 大和 哲)

「本物の警察署」の電話番号から、詐欺電話がかかってくる

 3月14日、警視庁から次のような警告が出された。

 警察官をかたる詐欺
 着信画面の偽装表示にご注意

 最近、警察官を装った詐欺の電話が激増しています。
 着信画面に、警視庁の代表電話(03-3581-4321)や、末尾が(0110)の警察署代表番号を偽装表示させ、警察官からの電話と信用させる手口です。
 まずは落ち着いて一旦電話を切り、家族や知人に相談してから折り返しましょう。
 通話内容に不審な点があれば、最寄りの警察署や交番へ通報してください。

「警察官をかたる詐欺」に関する警告自体は以前から存在していたが、今回の内容には「警視庁の代表電話(03-3581-4321)を表示させ……」と、明確に“実在する番号”の偽装が言及されている。

 これまでも怪しげな番号からかかってきていた詐欺電話はあったが、ついに「本物の警察署と同じ番号」でかかってくるようになったのだ。実在する警察署の電話番号を使って、「あなたが捜査対象になっている」「あなたの口座が犯罪に使われている」「不正な携帯契約がある」「資産を保護する必要がある」などと言われたとしたら……冷静に拒否できる人はどれほどいるだろうか?

警視庁特殊詐欺対策ページに掲載された注意喚起警視庁特殊詐欺対策ページに掲載された注意喚起  拡大画像表示