大阪・心斎橋の御堂筋沿いにオーデマ ピゲのブティックがオープンした。これはオーデマピゲにとって国内2店舗目、大阪初にして世界最大級の売場面積を誇るものである。

 オーデマ ピゲは、ジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲという2人の時計職人によって、1875年に創業した老舗ブランド。以来140年余の歴史を重ね、最高峰のブランドと謳われるまでになった。そして、大資本傘下への統合が進む今日の時計業界にあって、創業一族が経営を続ける稀有な時計ブランドとして尊敬を集めている。

 その強みは、なんといっても「技術力」にある。

 これまでに世界最小のミニッツリピーター搭載懐中時計、世界最薄の手巻き腕時計、永久カレンダー搭載自動巻腕時計、そしてトゥールビヨン搭載の自動巻腕時計といった、世界初といわれる時計を次々と製作しているのである。

 その技術力は、時計界でも一目置かれており、自社の時計に大きな価値を与えたいと願う多くのブランドからムーブメント提供の依頼を受けるほどである。
 
 そんなオーデマ ピゲはここ数年、戦略的に店舗数を減らしている。だから、オーデマ ピゲにとって、この大阪ブティックはおもいきった出店である、ともいえるのだ。