つまり、ボルボの全モデル電動化とは、内燃機関も活用しつつ電動化を進めるということだ。ボルボは、内燃機関を捨てるということではなく、「内燃機関“のみ"を搭載したモデルの終焉」を宣言したのである。なお、この発表の直前には傘下のポールスターを独立ブランドとし、電動車両の高性能車開発に特化させるとしている。
事実、木村隆之ボルボ・カー・ジャパン社長は「ボルボの電動化で当面の主流は、内燃機関が大きな役割を果たすマイルドハイブリッド車だし、プラグインハイブリッドなのです」「ボルボの電動化戦略は、ボルボ車が一気にEV転換するということではないのですよ。多少誤解されて受け止められており、むしろ、当面はガソリンエンジン・ディーゼルエンジンを活用したマイルドハイブリッド車が8割程度を占めていくと説明しています」等と言う。
日本市場におけるボルボ車は、最上級SUVの「XC90」が17年次RJCカーオブザイヤー・インポートを受賞するなど、このところ好調な販売を続けている。スウェーデン本国の「全電動化」宣言について、日本のボルボディーラー・ユーザーからは、ボルボの日本販売を率いる木村社長のところにも、さまざまな声が寄せられているという。
それらの声の多くが、先述したような「すべてをEVに転換」と勘違いした内容であるという。
もっとも、ボルボ・カーズはかねてより25年までにグローバルで100万台の電動化されたボルボ車を販売することを打ち出しており、木村ボルボ・カーズ・ジャパン社長は「今回の全モデル電動化宣言は、この目標に向けた強い決意の表れでその道筋を具体的に示したものだ」と強調する。



