AI(人工知能)が文章を書く試みが広がっている。
これによって文章執筆の仕事がAIによって奪われるという見方がある。
文章執筆者にとってAIは敵だという考えだ。
しかし、AIが敵になるか味方になるかは、文章の内容や水準によって大きく違う。AIによって代替されない文章は残るし、そうした文章の作成には、AIは強力な協力者になってくれるだろう。
AIが報道記事を
作成するようになっている
AIが文章を書く試みには、いくつかのタイプのものがある。
第1のタイプは、データを与えて定型的な記事をAIが書くことだ。これは、すでに実用化されている。
AP通信は、2014年7月からオートメイテッド・インサイト社(Automated Insights)の「ワードスミス(Wordsmith)」という人工知能を使った記事を配信している。
これを使って1年間に10万件のスポーツ記事を作成する。試合が終了してからわずか数分間で記事を作成できる。またスポーツ記事のほかに企業決算記事でも採用している。