米トランプ政権は、中国製品に輸入関税を課すことで、米製造業の拠点が国内に戻ってくると主張する。だが、拠点を米国に戻した一部の中小メーカーは、関税が自分たちの事業を支援するどころか、悪影響を与えていると話す。自転車製造のケント・インターナショナルは2014年、サウスカロライナ州マニングの新工場を稼働させ、ウォルマートなどの小売店に卸す自転車の一部を組み立て始めた。現在、167人の従業員がいる。同社は来年、この工場を拡張し、中国からカット済みのスチールパイプを輸入して塗装と溶接を行う予定だった。新たに30~40人を増員する計画もあった。同社が世界中で販売する年間約300万台の自転車のうち、約30万台をここで組み立てている。
米国の対中関税、国内回帰した米工場を直撃
自転車やオーディオ製品、期待とは逆に苦しむ国内の中小メーカー
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