いかに消費者データを吸い上げ
精度高く商品を売るか

 アマゾン・ゴーは店頭で、消費者がどの売り場の前に立ち止まり、どの商品を手に取ったか、そして買ったか買わなかったかという購買行動のデータを吸い上げることが1つの狙いといわれる。

 ネット上で顧客がどのページに長くとどまり、どのページで買ったかという立ち居振る舞いを測定しているように、恐らくアマゾンはこのエクスペリエンスセンターから生活データを吸い上げ、ビッグデータ化し販売促進のツールとして活用することが想定されるし、商品開発などにも使う可能性が大だ。

 日本でもパナソニックが同じような発想のスマートハウスの開発を進めている。「Home X」という家電や住宅設備の機能を統合した近未来の住宅だ。

 例えば今後、発売を予定している生活家電であるエアコン、洗濯機などIoT家電はHome Xでつながることになるという。

 しかし、電機メーカーであるパナソニックとアマゾンとでは、近未来の家に対するアプローチが違う。つまり、パナソニックはどちらかというと家電製品、住宅をいかに販売し、住宅にしても家電製品にしても、その後の更新需要を獲得していくかというところに力点が置かれているようにみえる。

 アマゾンの場合はいかに消費者データを吸い上げ、精度高く商品を売るかに力点があることが重要だ。アマゾンの家は、アマゾンのネット通販がそうだったように、その便利さゆえに知らぬ間に生活に溶け込み、気がついたらアマゾンに囲い込まれている、という事態になるかもしれない。

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