野菜工場から野菜を調達するコンビニが増え始めた
野菜工場から野菜を調達するコンビニは今後も増えそう?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

コンビニエンスストアの製造小売業(SPA)化は進むのか──。セブン-イレブン・ジャパンは2019年から専用の野菜工場を稼働させ、サラダや調理パンなどに使用する野菜の製造を開始する。ファミリーマートも工場で生産した野菜の導入を始めた。今後は魚や肉についても原料生産に踏み込んで一貫した製造販売体制を構築する可能性も浮上してきた。コンビニはSPA化で先行しているカジュアル衣料専門店の「ユニクロ」のようなモデルに転換していくのだろうか。(流通ジャーナリスト 森山真二)

コンビニのレタスが
シャキシャキしている理由

「最近のコンビニのサラダやサンドイッチに入っているレタス、なぜあんなにシャキシャキしているか知っていますか。コールドチェーン体制で物流しているからですよ」とあるコンビニ関係者が話す。

 コールドチェーンとは野菜の産地から店頭まで一貫して10度以下の低温で輸送する物流体制のことだが、この温度差の少ない物流・販売体制を敷くことで、新鮮な状態で野菜を加工し販売することを可能にしてきた。

「産地から低温で運ぶコストはばかにならない」とある流通関係者は話す。

 だが、この体制を敷いてきたからこそ、鮮度が高く状態の良い野菜、シャキシャキした野菜を使ったサンドイッチやサラダなどの商品の販売を可能にして、食品スーパーやドラッグストアといった業態との差別化につながってきたといっていい。

 今回のセブン-イレブンの野菜工場は、神奈川県相模原市のプリマハム傘下のプライムデリカが運営するセブン-イレブン専用の工場。野菜工場がセブン-イレブン向けの弁当など製造する工場に直結して設置され、野菜を工場から直接調達する形だ。