米国民は27日、ドナルド・トランプ大統領のイメージについて選択肢を提示された。北朝鮮との交渉を進めるノーベル平和賞候補者として見るか、によって犯罪者や詐欺師として見るかだ。そうした衝撃的で頭がくらくらするようなテレビ映像は、トランプ大統領の任期中で最も記憶に残る類いの1日として間違いなく歴史に刻まれるだろう。そして、大統領職が持つ希望と危険、特別な意味をカプセルに詰め込んだような日があったとすれば、27日はまさにそんな日だった。その日が幕を閉じた時、ドラマと舞台の演出を除けば、実際に状況が大きく変化したかどうかはさほどはっきりしなかった。北朝鮮に関しては、具体的な動きはまだ何も起きていない。一方、法律関係者の間では、コーエン氏が大統領の弱みについて新たに重要な切り口を提供したのか、それとも単に既に広く知られている物語に色鮮やかな細部を付け加えただけなのかについて論争の口火が切られた。