アドビは、クラウド化とサブスクリプション化によるビジネスモデルの大胆な変革に成功、米ハーバード・ビジネス・スクールのケーススタディーに取り上げられるなど注目を集めている。変革の狙いと今後の成長ビジョンについて同社の日米幹部に聞いた。
アドビ
ブライアン・ラムキン
デジタルメディア事業部門担当
エグゼクティブバイスプレジデント
兼ゼネラルマネージャー
ブライアン・ラムキン
デジタルメディア事業部門担当
エグゼクティブバイスプレジデント
兼ゼネラルマネージャー
グラフィックデザインの「Illustrator」や画像編集の「Photoshop」、レイアウトデザインの「InDesign」など、さまざまな分野のクリエイター向けソフトウエアで世界をリードしてきたアドビ。近年は、マーケティング・分析関連ソフトの領域でも企業ユーザーを次々と獲得、市場シェアを急速に伸ばしている。
これらの成功をもたらした原動力について、クリエイティブ製品とドキュメント製品の事業を統括するブライアン・ラムキン氏は、「イノベーションを活力源としてきた、アドビのDNAにあります」と明かす。
アドビ システムズ
神谷知信
デジタルメディア事業統括本部
常務執行役員統括本部長
神谷知信
デジタルメディア事業統括本部
常務執行役員統括本部長
1982年に創業したアドビは、アップルとのタッグで出版・印刷の分野にイノベーションをもたらした後、各分野のクリエイター向けソフトを次々に投入。また業界標準のドキュメント規格PDFと、その作成・閲覧用ソフト「Acrobat」などを生み出してきた。技術的なブレークスルーを繰り返し、新たな市場を開拓することで、成長を続けてきたのである。