たまのことならともかく、一度の食事で大量に摂取する「ドカ食い」が習慣化していたら、インスリンの「受け手」も「発し手」も疲れてしまいます。
まさに、先ほど説明した2つめと3つめのメカニズムが起こり、糖尿病になるリスクが格段に高くなってしまうというわけです。
食事の回数を増やしても
摂取エネルギーは増やさない
同じ摂取エネルギーでも、小分けに摂取すれば、こうはなりません。食べれば必ず血糖値は上がりますが、上がり方がゆるやかになるため、インスリンの「受け手」も「発し手」も、ゆるやかに健やかに働き続けることができるのです。
ただし、1つ絶対に注意していただきたいことがあります。
回数を増やすことで、摂取エネルギーが増えてしまっては元も子もありません。そうなれば、肥満によってインスリン抵抗性になり、糖尿病になるという、まったくの逆効果を招くことになってしまいます。
あくまでも「適量を小分けに食べる」という話であって、以前どおりに朝食・昼食・夕食を食べる上に、2~3回の間食を加えてもいいということではないのです。
この点にはよくよく気をつけて、1日の総摂取エネルギーが許容量を超えないよう、きちんと食べる量をコントロールしてください。
血糖値の高い人は
「ご飯を半分残す」だけで大違い
肥満の原因といえば、ひと昔前は「脂質」でしたが、今では「糖質」が槍玉に上がっています。
糖質を含む炭水化物を完全にカットし、肉や魚、卵などのたんぱく質食品と野菜しか食べないダイエット法も、かなり広まっているように見えます。
肥満にならない、健康的な食事の要は栄養バランスです。炭水化物をカットすれば、すぐにやせられるのかもしれませんが、長い目で健康を考えれば、そんな極端な方法はおすすめしたくありません。
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