日本で構築した仕組みをグローバルに
同社では今後、こうした仕組みをグローバルにも順次展開していく。まずは、医薬品に特化したゲートウエー施設を欧米、南アジアなどの各ブロックに開設して、同社が世界の主要47ヵ国に展開しているグローバル輸送網を活用し“線”でつないでいくことを構想している。
「そのためにも、まずは日本国内で温度管理技術など安全・安心のための技術を磨き上げ、グローバルでも対応できるスペックをつくり上げていきます」(石井副社長)
新薬、ジェネリック、バイオ医薬品など、医薬品の研究開発は日々加速している。医薬品のサプライチェーンも今後、グローバル化のスピードをさらに増していくことになる。
「医薬品の管理基準は近い将来、世界的に統一されていきます。製造や消費も国を超えてグローバル化される中で、手に取った薬がどこでどのように作られ、どういう経路で届いたのか。そうした情報を把握する仕組みが必ず必要になります。そのためにも、高い物流品質と商流・物流の情報のプラットフォームが求められているのです」
石井副社長は、オープンプラットフォームの重要性をそう強調した。