米南北戦争時の南部連合(南軍)の記念碑や象徴の扱いをめぐる熱を帯びた論議は、何十年も続いてきた。そして現在、わずか数日のうちに、全米各地の何十もの銅像を撤去することを当局が決断し、抗議行動参加者らは銅像を引き倒し傷付けている。娯楽・スポーツ関連の企業も、こうした議論に加わり始めた。デューク大学教授(公共政策)で同校の社会科学研究所の所長を務めるドン・テイラー氏は「南部連合の象徴の問題は、同性愛者の結婚の問題とやや似ている気がする。(変えることは)全く不可能と常に思われてきたものなのに、一般市民の意見が突然大きく変化したという点が共通している」と語る。同教授は、南部連合関係の銅像について、博物館に収めるのが適切だとの考えを示した。
突然始まった「米南部連合」象徴の撤去
デモ参加者は南軍の記念碑が奴隷制度を礼賛する時代遅れの存在と主張
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