米国株のバリュエーションは信じられないほど高い。だが、投資家がポートフォリオの保護に利用することの多い長期米国債はショッキングな高さだ。このような状況では、ましなヘッジになるのは昔ながらの現金かもしれない。ほとんどどこから見ても、株式はかなり高値に見える。S&P500種指数は向こう1年の予想株価収益率(PER)が約22倍の水準で取引され、PERはIT(情報技術)バブル以来の高水準にある。過去10年のインフレ調整後1株利益(エコノミストのロバート・シラー氏が広めたバリュエーション評価)で見ても、同様に高水準だ。米国株全体の時価総額と国内総生産(GDP)の比較など、他の指標でも似たり寄ったりだ。
現金は紙くずにあらず、投資家に安眠もたらすか
米国株と長期米国債のバリュエーションがいずれも高い状況では、ましなヘッジになるのは現金か
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