マクドナルドPhoto:Diamond

コロナ禍からの企業業績の回復は、勝ち組と負け組の格差が拡大して「K字型」に引き裂かれていくという二極化の議論が強まっている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回は、日本マクドナルドホールディングス、モスフードサービスなどファストフード業界の主要企業3社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

コロナ禍外食苦境でも
ファストフードは増収

 企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は、以下のファストフード業界の3社。対象期間は21年1~3月の直近四半期としている。

 各社の増収率は以下の通りだった。

・日本マクドナルドホールディングス
 増収率:5.0%(四半期の売上高759億円)
・モスフードサービス
 増収率:8.7%(四半期の売上高184億円)
・日本KFCホールディングス
 増収率:13.0%(四半期の売上高212億円)

 外食業界はコロナ禍で打撃を受ける企業が多い中で、ファストフード業界の主要3社は全て増収となった。次ページでは、既存店売上高の推移を踏まえて詳しく解説する。