中国の業者とレビューアーとを仲介する
“サブセラー”としてゾンビのように復活
フェイクレビューを取材していると、アマゾンから、レビューのアカウントを停止された、という多数の声を聞いた。商品は買えるのだけれど、レビューが書けなくなるのだ、という。
「一番危ない」と何人ものフェイクレビューアーが口をそろえるのが、一発で該当商品を検索して、購入するパターン。たとえば、数多くあるブルートゥースイヤホンのある出品者から、フェイクレビューを依頼されたとしよう。無名のメーカーの商品を、正確な商品名を入れて行きついたり、正しいURLを入れて一発で到達したりすると、アマゾンはそうした利用者のサイト内での行動のすべてを過去にさかのぼって追跡できるので、その後に五つ星のレビューが書き込まれれば、即アウトとなるのだ、と。
フェイクレビューを書くために10商品を無料で手に入れた時点でアカウントが停止されたという伊東修二(45)=仮名はその後、“サブセラー”としてゾンビのように復活した。伊東はこう話す。
「中国の業者とレビューアーとを仲介する副業を2カ月前にはじめたんです。その仲介役がサブセラーと呼ばれます。中国人のセラーの中には、レビューを集める業務で人手が足りなくなったり、外部に任せたいという人たちがいるんです。サブセラーになると、アマゾンの規約の制限を受けませんし、アマゾンのアカウントすら必要ではありません。これまでのように、アマゾンに見つかるかもしれないとびくびくする必要もないわけです。1日で、10件でも20件でも、セラーとレビューアーをつなげることができるんです」
サブセラーの役割とは、主に中国の出品者から依頼を受け、フェイスブックやLINEにフェイクレビューを書いてもらいたい商品の情報を流す。商品名や注文番号、レビューアーのプロファイルやペイパル口座などを記録し、五つ星のレビューが掲載されれば、中国の業者に連絡して、商品の代金を返金してもらう、というもの。すべてが終わると、伊東に手数料が振り込まれる。
フェイスブックも使うが、LINEの方を多用するのだという。伊東が入っているのは10以上のLINEのグループだ。LINEのグループ名には、《アマゾンレビュー》や《アマゾン無料転売グループ》などの名前がついていた。伊東はこうつづける。



