「僕が受け取る手数料は、1件当たり500円です。最初の月は、30人に商品を紹介したので、1万5000円が手に入りました。自分でレビューを書く場合と比べると、1人を紹介するのに使う時間は、全部で10分ぐらい。効率がいいんで、これからもずっとつづけていきたいですね。月に100件紹介して、コンスタントに月5万円が入ってくれば、年間60万円になります。それが当面の目標ですね」
一応、フェイクレビューがアマゾンの規約に違反しているし、購入者の判断を惑わす要因となることについても訊いてみた。
「でも、中国人セラーの業績アップのために貢献しているからいいのかな」という的外れの答えが返ってきた。
もう一度、規約に違反していることを理解しているのかどうか、と私は尋ねた。
「それは理解していますが、バレなければいいんじゃないですか。おもしろいし、小遣い稼ぎもできるんですから」
レビューアーが、サブセラーに転向する理由は、小遣い稼ぎだけではない。
名古屋駅の近くで会った警備員として働く飯島昭雄(58)=仮名は、「老後の資金の足しにしたい」と言う。「うちの会社は、ボーナスも退職金もほとんど出ないんです。おまけに借金もあるので、その返済のためにも副業は必要なんです」
飯島は、まず、《アマゾン無料仕入れマニュアル》という情報商材を2万円で買って、《0円仕入れ》をはじめる。それまで一度もアマゾンで買い物をしたことがなかった飯島は、アマゾンのアカウントを作ることからはじめた。しかし、10点の商品を仕入れたところで、別のマニュアルを買わないか、という話がきた。それがサブセラーになるためのマニュアルだった。値段は3万円。
「まだ、アカウントは停止されていなかったんですけれど、それを心配しながら仕入れをするより、サブセラーの方が効率がいいなと思って切り替えました」
飯島は、マニュアルの販売者にマニュアル代を払っただけでなく、その後、コンサルタント料も払って、サブセラーをつづけている。



