――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  新型コロナ変異ウイルス「デルタ株」による感染拡大を受けても、米国内には十分な雇用が存在しているようだ。ここで問題になるのは、労働者がどれだけこれらの職を手に入れたいと考えるのか、そして雇用主がどれほどの切迫感をもって人手確保に当たるかだ。  米労働省が8日公表した雇用動態調査(JOLTS)によると、7月末時点の求人件数(季節調整済み)は1093万件となった。これは失業者1人に対して1.3件の求人がある計算で、いずれの指標も過去最高を記録した。