中国の不動産開発大手、中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)は先ごろ、映画製作やインターネットメディアなどを手掛ける香港上場企業の株式を売却し、1億4500万ドル(約160億円)前後を調達した。同社は相次ぐ社債の利払い期限を控え、資金のかき集めに奔走している。当局への届け出によると、恒大集団は過去3営業日で恒騰網絡集団(ハンテン・ネットワークス・グループ)の株式約5.7%を売却した。年初時点では恒大集団が恒騰の過半数株式を保有していた。インターネットサービス大手テンセントホールディングスも恒騰の大株主だ。届け出によれば、今月に入っての保有株の追加売却で、恒大集団の持ち株比率は26.55%から20.8%に低下した。調査会社ファクトセットによると、恒騰の株式時価総額は8日の香港市場の取引終了時点で24億3000万ドルと、ピークだった2月時点の170億ドル超から激減した。