――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニストイーロン・マスク氏が自身の保有するテスラ株を売却すべきか否かについて、ツイッターのフォロワーに判断を委ねたのは、彼が民主党の税制案に腹を立てている奇抜な億万長者だからだろうか。それとも、テスラの真の価値を誰よりも知っていて、今こそ売り抜ける時だと考えているからなのか。いずれにしても、テスラ株を急上昇させた3つのトレンドは移ろいやすく、いつでも反転する可能性があるため、売却するには良いタイミングだ。通常、株価が急上昇した後に経営者が株式売却を発表する場合、株価が高過ぎるとの考えであることは誰の目にも明らかだ。マスク氏はこの問題を避けて通るために、巧妙な計画を思いついたようだ。同氏は株式売却を発表する代わりに、ロン・ワイデン上院議員(民主、オレゴン州)による未実現キャピタルゲインへの課税案に言及し、保有するテスラ株の10%を売却すべきかどうか、ツイッターで投票に諮った。ツイッターのヘビーユーザーたちは票を投じ、マスク氏がテスラ株を売却することに賛成した。こうして、株価に関するインサイダーのシグナルに相当するか否かという疑問はうやむやになった。
テスラの株主?マスク氏にならって売却すべし
課税対象確実でも今売却すれば利益確定
有料会員限定
あなたにおすすめ