現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
「これをやったらおしまいだ」
あなたは成功したい人でしょうか。まあ、何をもって成功と呼ぶかは人によって定義が分かれると思うのですが、ここではいったん「有名人になる」「仕事で結果を出す」ということにしましょう。
成功するためには、いろいろな方法があります。一概には言えないかもしれません。ただ、1つだけ、「これをやったらおしまいだ」ということがあるので、それについて述べましょう。
「残念な行動」とは?
成功する上で近道になるのが、「同じように成功している人に近づく」ということです。
環境の力は偉大なので、仕事で結果を出したいなら、「すでに結果を出している人」とお近づきになるのが一番の方法です。
ここで残念な人がやりがちな行動があります。
それが、「媚びる」というやり方です。
有名人にファンとして近づいたり、好かれようと思って下手(したて)に出て媚びたりするんです。
でも、こういう人は、絶対に成功できません。
なぜなら、対等な関係が作れないからです。
「すごい」「尊敬」「さすが」
あなたの周りにも、やたらと褒める人がいないでしょうか。
「すごいですね~」「尊敬します」「さすがっす~」
そんな言葉しか使わないような人です。成功した芸能人が、まったく売れていない若手を引き連れて飲みに行ったりしていますが、それは彼らが手放しに褒めてくれるからなんですよね。「先輩、すごいっす」とか言って気持ちよくしてくれます。
でも、そこで周りにいる人たちに成功する兆しって1ミリもないですよね(笑)。売れていなくても対等に付き合うような人とか、先輩に対しても偉そうに絡む人のほうが、じつは後々、成功したりします。
相手のことをリスペクトするのと媚びるのは違うんですよ。だって、褒めるポイントを押さえていれば、媚びる必要なんてまったくありませんから。
それなのに、「尊敬」とか「さすが」とか言ってペコペコするのは、気に入られようとしているだけですから、その人が成功することとは無関係です。
ということで、相手が有名人だろうと圧倒的に仕事ができる人であろうと、「対等に付き合う」「リスペクトするポイントは押さえる」ということをやったほうがいいと思うんですよね。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、40万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。