企業利益増加、円安、割安感が
日本株の魅力高める

 まず、企業利益である。日本の上場企業の利益は、米国経済の影響を受けている。とりわけ米国の財の生産や事業投資の伸びと日本の企業利益の伸びとに、高い連動性が確認できる。

 為替レートは、グローバル企業に有利な円安水準にとどまっている。日本銀行が金融引き締めにかじを切る環境が整うタイミングは欧米に大きく出遅れると考えられ、株価バリュエーションは欧米より低い水準にある。

 確かに日本経済の成長見通しは、低迷が続いている。人口減少、所得低迷、公的債務の増加に加え、資源価格高や円安から輸入物価上昇による利益率悪化も心配される。国内ビジネス中心の内需企業に明るい材料は乏しい。

 ただ、上場企業の利益(特に時価ウエートベース)の大半は、グローバル企業が稼いでいて、世界経済の回復からメリットを受けるだろう。日本株は、これからグローバル投資家の関心が向かう割安な景気敏感株の条件にぴったりなのである。

 相変わらずパッとしない日本の経済と政策とは裏腹に、日本株への投資環境は好転している。

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