ロシアによるウクライナ侵攻の数時間後に、ロシア人富豪のロマン・アブラモビッチ氏が投資機関ノーマ・インベストメンツの支配権を側近に移していた。有価証券報告書で明らかになった。ノーマは米国や英国、イスラエルで再生可能エネルギーやIT(情報技術)関連の新興企業に投資している。英国で提出された有価証券報告書によれば、ノーマの完全なオーナーシップは侵攻が始まった2月24日にアブラモビッチ氏から側近のダビド・ダビドビッチ氏に移されている。英政府はその後、アブラモビッチ氏がロシアのプーチン政権から恩恵を受けているとして同氏に制裁を課すと発表。また欧州連合(EU)も15日に同様の判断を下しており、アブラモビッチ氏は英国およびEUの資産が凍結され、移動も制限されている。
アブラモビッチ氏、ウクライナ侵攻後に投資機関の支配権移行
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