――筆者のエリザベス・ブラウ氏は、米シンクタンク、アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所(AEI)の研究員 ***  ロシアのウクライナ侵攻は、世界的な飢えと食料価格の高騰を引き起こしており、今後サプライチェーン(供給網)がさらに混乱すれば、悲惨な状況はますます拡大するだろう。多くの国は食料生産をもっと増やすべきだと認識しつつあるが、すでに自国の最良の土地のかなりの部分を中国に売却し、中国はその土地を利用して自国民を養っていることが多いのも現実だ。数年前、中国はウクライナで耕作可能な農地の10分の1近くを購入した。