米国の一般家庭が暖房費という厄介な問題に直面しようとしている。米エネルギー情報局(EIA)は11月の報告書で、一般家庭の今冬(2022年10月~23年3月)の天然ガスによる暖房費が平均で25%増、電気代は11%増になるとの予想を示した。ヒーティングオイル(暖房油)による暖房費は前年同期比45%増が見込まれるという。消費者はガソリン小売価格が上昇するとすぐ注目するが、暖房費が家計に占める割合はガソリンと大差ない。米労働省労働統計局の調査データによると、米国の平均的な消費者は2021年、ガソリンに約179ドル、暖房(電気、天然ガス、燃料油)に176.67ドルを使い、それぞれが支出全体の約3%を占めた。
暖房費上昇で懐も寒い米国の冬、地域差も
北東部のステッカーショックは特に厳しくなる見通し
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