突然の米シリコンバレー銀行破綻を受け、金融セクターにおける連邦政府の役割を巡る新たな議論が起きようとしている。2024年の米大統領選出馬が見込まれる共和党の候補らは、ベイルアウト(公的資金注入による救済)への動きがあれば、選挙の争点にする構えだ。  今回の問題がどこまで影響を与え、議論が続くかについては、銀行システム全体への余波を規制当局が阻止できるかどうかにかかっているとみられる。また米連邦預金保険公社(FDIC)の補償対象となる25万ドル(約3360万円)を上回る預金部分の損失に関し、顧客にどのような対応が示されるかにも注目が集まる。