私たちは、一生のうち平均で約14年もの時間をスマホに費やす。そんな衝撃的な事実とともに、「時間が溶けていく毎日」から抜け出す方法を示した1冊が『脱スマホ術──「何もせず1日が終わった」がなくなる』です。著者の戸田大介さんは、500万DLを突破したアプリ「集中」の開発者。アプリ開発で得たデータやユーザーの声をもとに、無理なくスマホ時間を減らすコツをストーリー形式でわかりやすく解説しています。本稿では、発売を記念して、本書から一部を抜粋して紹介します。

【スマホで溶かす時間は人生で14年】今すぐ効くスマホの「最強対策」ベスト5Photo: Adobe Stock
登場人物
港くん:人気の動画SNSを運営する会社の若き経営者。
山口くん:スマホ依存で仕事のチャンスを逃した若者。スマホ依存から脱却する方法を教えてもらう。

第5位:自動再生をオフにする

港くん:「まずは動画の対策。YouTubeとかって動画が終わると、自動的に次の動画が再生されるだろ。その仕様って設定でオフにできるんだけど――」

山口くん:「あ、そうなんだね」

港くん:「そう、ふつうにアプリの設定でできる。まあもちろん、それでも手動で次の動画を再生することはできるんだけど、その一手間が『状況』を変える」

自動再生をオフにすると、「惰性で見続ける」状況がなくなる
・自動再生あり → 何もしないと、次の動画を見る状況
・自動再生なし → 自ら次の動画を選ばない限り、見ない状況

 その説明を聞いて、山口くんは不安そうな顔をしました。

山口くん:「でもぼくはそれでも、どんどん次の動画を見てしまいそうだ……」

港くん:「いや、見たいなら見ていいんだよ。ポイントは『べつに見ても見なくてもいいけど、なんとなく流れてきたから見る』っていう惰性をなくすことだから。こういう惰性が奪う時間の量は、人が思ってるよりずっと大きいんだ」

山口くん:「ああ、言われてみればたしかに、そんな感じするかも」

 日々の大半を惰性で生きている山口くんは、妙に納得しました。

第4位:(作業中だけでも)通知をオフにする

港くん:「次は通知。SNSアプリとかの通知をオフにする設定」

山口くん:「ごめん、それはできない」

 山口くんは、脊髄反射レベルで拒否しました。

山口くん:「だってそしたら大事な連絡とか、ニュースとか見逃しちゃうかもしれないし……」

港くん:「そう言うと思った。でも通知オフの設定って、2種類あるんだよ」

山口くん:「2種類?」

通知オフ設定
① 常にオフにする
② 「仕事中のみ」など一時的にオフにする(集中モード)

港くん:「いつもオフにするのに抵抗があるんなら、集中したいときだけ一時的にオフにするといい。ユーザーにとって通知がいちばん問題になるのって『作業中に届いて意識が奪われる』ことなんだけど、それがなくせる」

山口くん:「なるほど……!」

 実は以前、思い切ってSNSの通知をオフにしたことのあった山口くん。

 そのときはむしろ気になって逆にたくさん開いてしまう、という本末転倒な結果に終わったのですが、この方法ならその心配はなさそうです。