シリコンバレーバンク(SVB)が経営破綻した経緯は、単純な過ちに要約される。いつでも預金者が引き出しを要求できる短期資金を使い、売却できない、あるいは売却したくない長期資産に投資することによって、あまりにも急速に成長したことだ。  金利が急上昇すると、SVBは損失を抱えることとなり、結局、新たな資金調達を余儀なくされた。これに動揺した預金者は2日間で同行から資金を引き揚げた。SVBは10日、米連邦預金保険公社(FDIC)の管理下に置かれた。そこで次のような疑問が生じる。