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「食材宅配」事業が
コロナ沈静化で思わぬ苦戦
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って「年収が低い会社ランキング2023【愛知県】」を作成した。対象期間は2022年5月期～23年4月期。従業員数が100人未満の企業は除外した。
それでは早速、ランキングを確認していこう。
ワースト1位になってしまったのは、名古屋市に本社を置くショクブン（平均年収324.5万円、平均年齢48.1歳）。食材の宅配サービスを手掛ける企業だ。
同社は昨今、新型コロナウイルス禍が落ち着き、一般消費者の「外食回帰」が進んだことによって苦戦中である。今年10月半ばには24年3月期の通期業績予想を下方修正し、営業損益・純損益がともに赤字で着地する見込みだと発表した。
2位は、飲食事業者の浜木綿（はまゆう）。東海地方を中心に30店舗を展開する中華料理チェーンの運営元だ。平均年収は385.4万円、平均年齢は37.1歳となっている。
3位は、旭化学工業（平均年収386.8万円、平均年齢39.4歳）。安城市に本社を置く、工業用プラスチック製品のメーカーだ。外装部品や冷却機器部品など、自動車の部品の製造も手掛けている。だが、得意先からの受注が伸び悩んでおり、約2年前から計画していた新工場の建設延期を余儀なくされている。
4位は、KDDIと資本業務提携を結び、東海地方に「auショップ」を展開しているクロップス（平均年収390.2万円、平均年齢29.0歳）。5位は、害虫駆除業者の検索サイト「害虫駆除110番」など、多岐にわたるWebメディアを運営するシェアリングテクノロジー（平均年収398.4万円、平均年齢29.6歳）だった。
6～10位は、アイビス（407.6万円）、焼肉坂井ホールディングス（410.5万円）、ASNOVA（413.8万円）、ワシントンホテル（418.3万円）、ジャニス工業（418.5万円）と続いた。
著名な企業を見てみると、ユニークな書籍・雑貨を販売するヴィレッジヴァンガードコーポレーション（11位／426.7万円）、リサイクルショップを運営する買取王国（12位／427.0万円）、レンタルビデオ店などを展開するゲオホールディングス（43位／512.2万円）などがランクインしていた。
そのほかにも、しゃぶしゃぶ店を運営する木曽路、「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する壱番屋などが名を連ねている。各社の順位と平均年収は、どうなっているのか。ぜひ、次ページ以降のランキングを確認してほしい。
（ダイヤモンド編集部 濵口翔太郎）
