人々の生き方、働き方を一変させたコロナ禍が遠のき、「新しい時代」が始まった。そんな中で就活をした主要大学の学生は、どのような企業・団体を選んだのか。国公立・私立主要27大学別の2023年就職先ランキングを作成した。今回は一橋大学と東京工業大学の就職先をお届けする。（文／ダイヤモンド・ライフ編集部、データ提供／大学通信）
2022年の一橋大は「楽天」
東工大は電機業界が多かった
国立大学のトップグループに位置する帝国大学の中でも、一橋大学は文系の象徴、東京工業大学は理系の象徴というべき存在だ。
2022年の一橋大・東工大の「就職先企業・団体」ランキングを振り返ると、一橋大で1位だったのは20年、21年に続いて楽天グループだった。三木谷浩史会長が一橋大OBであることに、学生はシンパシーを感じているのかもしれない。また、コンサル人気も高く、これは東大や京大にも共通する。
東工大は、1位が日立製作所、2位がソニーグループで、ランキング全体を見ても電機業界への就職が多かった。特にコロナ禍で需要が伸びた半導体関連への就職が目立った。自動車業界への就職も多く、日本のモノづくりの現場が、いかに東工大の優秀な人材を欲しているかが分かる。
23年のランキングでは、こうした傾向に変化があったのだろうか。
