健康に関心を持つ人々に「レッドライト治療」が受け入れられつつある。ただ役に立つかどうかを判断するのはまだ早い。レッドライト治療とは、低レベルの赤色光または近赤外光を体に照射する、フォトバイオモジュレーションと呼ばれる光治療の一種で、体重を減らしたり、外見を若くしたり、気分を安定させたりするのに役立つとされている。ホテルのスパから欧州ではハチの巣箱にまで、あらゆるところに登場しつつある。レッドライト治療は、研究では皮膚科学のような特定の分野で一定の効果を示しているが、より広い分野で健康上の効果が明確にあると判断するのは時期尚早だ。しかし明確に効果があると言わんばかりに多くの製品が販売されている。今、フォトバイオモジュレーションを売るのは、科学的証拠よりも商業的利益を優先しているに等しい。マギル大学科学社会局の科学コミュニケーター、ジョナサン・ジャリー氏はそう話す。