エネルギー関連のシンクタンクである英エンバーの分析によると、米国では昨年、風力と太陽光による発電量が初めて石炭火力による発電量を上回った。この二つの再生可能エネルギー源が米国の電力構成の17%を占め、石炭の割合は15%に低下した。エンバーが米エネルギー情報局(EIA)のデータを分析したところ、最も急速に成長したエネルギー源は太陽光発電で、前年比27%増加した。風力発電は7%増加した。エンバーのチーフアナリストのデーブ・ジョーンズ氏は「新たなパラダイムに入った」とし、「昨年の電力需要増に対応したのは天然ガスよりも太陽光発電だった。これは現在の議論や将来の予想とは相反している。議論の多くは天然ガス発電所の増設へと移行している」と述べた。