ロシアのユーリ・ウシャコフ大統領補佐官は、米国が仲介したウクライナとの停戦案を拒否した。ロシア側の交渉担当者の一人であるウシャコフ氏は、30日間の停戦はウクライナ軍に再編成の時間を与えることになると指摘した。一方、ウクライナ軍が越境攻撃を行ってきたロシア西部のクルスク州を巡り、ロシア政府はウクライナ軍を排除する最終段階にあるとの見解を示した。ウシャコフ氏は13日、ロシアの国営テレビで、「これはウクライナ軍兵士のための一時的な休戦にほかならず、それ以上のものではない。われわれの目標は長期的な平和的解決だ」として、「平和的な行動を装った措置は必要ない」と述べた。ウシャコフ氏の発言は、ウクライナが今週受け入れを表明した米国の停戦案に対するロシア当局者による初の公的な反応となる。