企業経営者たちはトランプ米政権について、公開の場と非公開の場で全く異なる発言をしている。今週、その食い違いが如実に表れた。11日朝、政財学各界の要人によるラウンドテーブル「イエール大学CEOコーカス」に出席するため、数十人の企業経営者などがホワイトハウスから程近い場所に集結した。ちょうどその時、トランプ政権が、カナダから輸入する鉄鋼・アルミニウムに対する関税を倍増する可能性があるとのニュースが流れた。出席者らは、うめき声とあきれたような笑いが入り交じった反応を示した。招待者限定の同会合を主催したイエール大学経営大学院のジェフリー・ソネンフェルド教授は「誰もがトランプ氏の経済政策に対して嫌悪感を抱いていた」とし、「特にカナダに関する政策に恐怖を感じていた」と述べた。同会合には、金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)、富豪のマイケル・デル氏、製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラCEOなどの企業トップが招かれていた。
「トランプ批判」控える米企業CEO、本音は?
非公開会合でトランプ氏の政策に対する懸念が噴出
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