米ABCテレビが放送するシットコム(シチュエーションコメディー)の新シリーズ「シフティング・ギアーズ」の最新話では、父親役を演じるティム・アレンが、孫の通う学校でミニットマン(米独立戦争で戦った民兵)をテーマにしたマスコットが廃止されたことを嘆いている。副校長はそれが「インクルーシブ(包括的)」ではないと判断したという。「かつらをかぶり、ストッキングとヒールの高い靴を履き、ライフルを持った男性。これほどインクルーシブなものはない。あらゆる条件を満たし、この国を団結させるものだ」。アレンは娘にこう言い放つ。この娘は常々、政治的に不適切な可能性がある父親の発言を心配している。アレンが演じる役柄にとってこのような会話はいつものことだ。彼はクラシックカーを修復する店のオーナーを務め、米国の人気ポッドキャスト番組「ジョー・ローガン・エクスペリエンス」を聴いている。1月の放送開始以来、このドラマはディズニー傘下のABCと動画配信サービス「Hulu(フールー)」で大ヒットとなり、調査会社ニールセンによると、1話ごとに平均1000万人の視聴者を引きつけている。