平均年収2000万円超は4社
トップ3社の特徴は?

 2位はセンサー大手のキーエンスで、平均年収は2039.1万円だった。

 昨年のランキングでは3位。このランキングでは上位常連の企業だが、今回は順位を1つ上げて2位となった。

 本社所在地は大阪府大阪市。トップ5社の中で唯一、東京都以外に本社を持つ。単体従業員数が3205人と、トップ3社の中で最も多いのも特徴的だ。

 3位は不動産業界からヒューリックがランクイン。平均年収は2035.7万円だった。

 上位3社の平均年齢はいずれも30代。実力、成果主義で年齢が若くても高年収を実現できる制度やカルチャーがあることがうかがえる。

 4位は、5大商社の一角をなす三菱商事だ。平均年収は2033.4万円だった。ここまでのトップ4社が平均年収2000万円超えとなった。

 25年3月期は、連結純利益9507億円と5大商社でトップとなった三菱商事。平均年収でも商社業界トップに君臨した。

 5位は三井物産で、平均年収は1996.4万円。25年3月期は三菱商事に次いで、純利益額が5大商社で2番目の水準だった。

 今回、平均年収が1500万円を超えた企業は16社。1000万円超は133社、800万円以上は496社に上った。

 昨年のランキングでは平均年収1500万円超が13社、1000万円超が102社、800万円超が415社だったので、いずれも増加している。物価高を背景に賃上げを求める声が強まる中で、給料を上げる企業が増えていることも影響しているだろう。

 ちなみに今回、少数の従業員で構成される持ち株会社を極力除外するため、従業員100人未満の企業は対象外とした。一方で、従業員100人以上の持ち株会社については順位に含まれている。

 持ち株会社については、冒頭で述べた通り、グループ企業の一般的な年収よりも高くなりがちな傾向がある。こうした事情を踏まえてランキングをチェックしてみてほしい。

 次ページ以降では、「年収が高い会社ランキング2025」全1000社のランキングを一挙公開する。

(ダイヤモンド・ライフ編集部)