それが、「QFB─3SC」コーチングメソッド(以下、「QFB─3SC」メソッド)です。
このメソッドは特別なスキルや記憶力を必要としません。フォーマットに沿って対話を進めるだけで、相手に安心感を与えながら、相手に行動変容を自然に促すことができます。部下への声かけに対する不安は、きっと嘘のように軽くなります。
7つのフェーズで構成された
実践的コーチングメソッドの基本
「QFB─3SC」コーチングメソッドは、次の7つのフェーズで構成されています。
- ◆Q(Question&Agreement)――質問と合意形成
- ●対話の目的とゴールを明確にする。
- ●目標達成への意欲とコミットメントできるか合意をとる。
- ◆F(Fact Finding)――事実確認
- ●具体的な行動、出来事、結果など、客観的な事実を集める。
- ●5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)を意識して質問する。
- ◆B(Because&Background)――理由、原因、背景の深掘り
- ●表面的な問題だけでなく、根本的な原因を探求する。
- ●なぜそのような行動や結果になったのか、深く掘り下げる質問。
- ◆Summary――まとめ
- ●ここまでの事実の確認と、理由、原因、背景から何がわかったのかを明確にする。
- ●提示した事実について双方ズレがないかの確認をする。
- ◆Sugges――示唆、提案、質問
- ●相手の成長を促すための提案を行なう。
- ●新しい行動や考え方の提案、相手からアイデアを引き出す。
- ◆Support――サポート
- ●相談できる体制があることを明確に伝え、安心して行動できるように促す。
- ◆Commit――コミットメント
- ●お互いにコミットメントすることを明確にして、認識を合わせる。
- ●定期的にコミットメントの進捗を共有することを提案する。
コーチングメソッド開発の
「原点」となった経験とは?
「QFB─3SC」メソッドは、部下との対話を通じて共に成長するためのフレームワークです。これは、単なる机上の空論ではなく、私自身の人生を変えた経験から生まれました。
大学受験に失敗し、滑り止めに受けた大学に入った私は、やる気が出ず、また強い対人不安から家に引きこもっていました。そんな私の姿を見かねた家族が持ってきたのが、テニスコーチのアルバイトでした(小学校からテニスを続けていました)。
しかし、採用担当&支配人兼ヘッドコーチのTさんに「君はテニスのスキルは十分だが、性格が暗すぎる。うちは吉本芸人並みの人を楽しませるスキルがいる」と、不合格を突きつけられます。
絶望した私に、Tさんは問いかけました。
「君は、本気で性格を変えられるか?変える決断ができるなら仮採用する。君がこの仕事を通じてどう変わるか、俺も見てみたい」
これは、まさに「QFB─3SC」の最初のステップでした。







