「ぼーっとしていい時間」は何分まで?→脳神経外科医のアドバイスが超具体的だった!ぼーっとしていい時間はどれくらい?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

いいアイデアを出そうと頭をひねるほど、ドツボにハマったことはないだろうか?実は、ひらめきは脳がゆるんだ状態の時に生まれる。バッハやベートーヴェン、哲学者のカントも実践していた、創造力を高める習慣を脳の専門医が教える。※本稿は、脳神経外科医の菅原道仁『ゆるまる脳 タイパ疲れの時代に効く「脳の新習慣」』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。

ぼーっとしている時間が
創造性を育んでいく

 脳内のアーティストこと「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)(注1)」(編集部注/脳内にある4つの機能のうちの1つ。主に内省を担当し、自己理解・他者理解・創造などを担う)は、何かに集中しているときには活動が抑えられ、反対に「何もしていないとき」「ぼーっとしているとき」に活発になる脳内のネットワークです。

 DMNが担当するのは、一言で言えば「自分という物語」の編集。具体的には、次のような作業を日々行っています。

・自己認識:自分とはどういう人間かを確認する
・他者理解:自分の経験に照らし合わせて、相手の気持ちを推し量る
・記憶の整理:自分はこれまでどんな経験をしてきたかを振り返る
・未来予測:自分の経験をもとに「これからどうなるか」を想像する

 徹底した「自分視点」です。DMNが扱うのは単なる事実ではありません。「自分にとってどんな意味を持つのか」を深掘りした結果生まれてくる、自分らしいものの見方です。つまり、DMNの働きは「自分の心」そのものだといえるのです。

(注1)DMNは脳疲労の原因とされがちですが、自己理解や創造性に不可欠です。