自分を押し付けてくる人にイラッ!何と返すのが正解?→住職の教えに心がスッとした価値観の違いからくる夫婦喧嘩の多くは、ユーモアで回避できる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

仕事や人間関係など、日常生活には自分の都合通りにならないことがつきものです。しかし、いちいち「不機嫌の種」に気分を乱されたくはないですよね。歯切れの良い語り口で人気を博す下町の和尚・名取芳彦さんの著書『「自分の機嫌」をとる練習』(青春出版社刊)から、他人に振り回されなくなる「心の整え方」について抜粋して紹介します。

押しつけがましい人が苦手

 人の価値観はさまざまです。それにもかかわらず、マンションを買った人に「一戸建てのほうがいい」と主張する人、猫を飼い始めた人に「犬のほうが良かったのに」、車で来た人に「電車のほうが早くて、楽なのに」と自分と違ったやり方をしたことを責めるように言う人もいます。自分のほうが正しいと思い、それを相手に押しつけようとする。そんな人たちにイラッとさせられるというお悩みをよく伺います。

 自分が選んだことは、自分なりに正当な理由があったでしょう。その理由に自信があれば、自分と違った意見を言われた時にも「そういう考え方もあるのはわかっている。それも考えた。でも、いろいろ考えた末にこうしたんだ。自分で選んだんだから、その責任を取る覚悟はしている」と言ってもいいし、それは頭の中で思うだけにして、口では「その選択肢もあるかもね」と軽くスルーしておけばいいのです。