ドナルド・トランプ米大統領は、お世辞や、ボーイング機と大豆を購入するという合意と引き換えに、台湾を中国に売り渡してしまったのだろうか。トランプ氏に批判的な人々や不安を抱く中国ウオッチャーたちにとって、同氏は聖書に登場するエサウのようだ。イサクの息子でヤコブの兄であるエサウは、ある晩の食事と引き換えに、長子の特権を弟に譲った。中国での米中首脳会談後のトランプ氏の発言に耳を傾ければ、中国共産党が台湾製半導体をむさぼり、世界覇権に向けた新たな勝利の美酒に酔いしれようとする一方で、米国はスープ1杯(目先のわずかな利益)を与えられようとしているのではないかという懸念を抱くのも無理はない。そんなに結論を急がないでほしい。トランプ氏は、甘い言葉をかけられると骨抜きにされたように見えがちだ。外交官の仲間内で飛ばされる冗談には、英国王チャールズ3世が最近の訪米の際にあまりにも手厚いもてなしを受けていたため、もし国王から頼まれていればトランプ氏は植民地の一部返還に快く同意してしまっていただろうというものがある(共和党員よ、笑ってはならない。マサチューセッツ、コネティカット両州を母国に返還すれば、連邦議会の上下両院で共和党の恒久的な多数派を確保できるのだから)。
【オピニオン】トランプ氏と台湾と「トゥキディデスの罠」
米中衝突は両国にとって危険、その最終的な結果は必然ではない
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