株価チャートを前に「いつ買えばいいのか」と途方に暮れていませんか? 著書『89歳、現役トレーダー 大富豪シゲルさんの教え』をベースに、投資初心者が陥りがちな“有名人の真似”という罠と脱却法を解説します。他人の銘柄を追うだけでは見えてこない、相場の暗闇を抜け出すための鍵とは? 目先の値動きに振り回されるのをやめ、着実に成果を出す投資家へと成長するための「自分独自の売買ルール」を築くヒントをお届けします。

株式投資の初心者が無意識に陥りがちな罠・ワースト1Photo: Adobe Stock

株価チャートを眺めて固まる初心者が脱却すべき罠

株式投資を始めたばかりの頃、多くの個人投資家が直面するのが「画面を見ても何をどう判断すればいいのかサッパリ分からない」という壁です。

知識をつけようと株価チャートを開き、話題の銘柄を検索してみても、具体的な売買の判断基準(軸)がなければ途方に暮れてしまいます。

画面を見つめても「次の一手」は見えてこない

株価の動きを追いかけようと画面に向かった時、投資初心者はこんな状況に陥りがちです。

株価チャートを開いて、じっと画面を見つめる。――でも、よくわからない。
――『89歳、現役トレーダー 大富豪シゲルさんの教え』より

チャート上の数字やローソク足が上下に動くのを見ていても、知識や分析手法の「軸」がない状態では、次に上がるのか下がるのかを予測することは不可能です。

単に画面を見つめるだけでは、価格のランダムな動きに振り回され、不安ばかりが増してしまいます。

「他人の推奨銘柄」の表面を追うだけの危険性

次に陥りやすいのが、成功した投資家や有名人が買っている銘柄をそのまま検索して追うことです。

その後も、シゲルさんが手帳に記入していた、つまり売買していた銘柄を思い出し、思い出した順番に片っ端から見ていく。「ジーテクトは昨日より8円高い……愛三工業も12円高い……で?」
――『89歳、現役トレーダー 大富豪シゲルさんの教え』より

「前日比より数円高い」「安い」という表面的な株価の動きだけを見て「で?(だから何?)」と困惑してしまうのは当然です。

他人の売買銘柄を真似するだけでは、「なぜその銘柄を選んだのか」「どのような前提条件で買おうとしているのか」という根拠が抜け落ちているからです。

投資で勝つために必要なのは銘柄名ではなく、その売買の裏にある分析と基準です。

手探りの暗闇から抜け出すための「自分のルール」

根拠がないまま相場に挑もうとすると、深い迷いの森へと迷い込みます。

いつ買えばいいのか、どこが底なのか、何を信じればいいのか。まるで暗闇のなかを手探りで進んでいるようだ。「うーん……シゲルさん、やっぱりまだ僕にはわかりません!」心のなかでそう叫ぶ。でも、最初は誰だって、ここからはじまるんだよな。
――『89歳、現役トレーダー 大富豪シゲルさんの教え』より

どんな凄腕トレーダーであっても、最初からすべてを理解していたわけではありません。暗闇の中から一歩踏み出すためのノウハウは、他人の売買のコピーをやめ、「自分自身の明確な基準」を作ることです。

例えば、「移動平均線を超えたら買う」「前日比ではなくPERやPBRで割安度を測る」「あらかじめ利確と損切りのラインを決めておく」といった具体的なルールを一つでも設定してみましょう。

何を信じるべきか迷った時こそ、他人の噂や目先の株価変動ではなく、自身で定めた明確な売買ルールを信じること。それが手探りの暗闇を抜け出し、継続的な成果を出す投資家へと成長するための第一歩なのです。