16日の午後1時前、ケイティ・ザカリア氏はホワイトハウス西棟にある新しいデスクの前に座っていた。狭い執務室に置かれた私物はわずかで、白いコチョウランとヘアアイロン、そして化粧ポーチの隣の棚に押し込まれたハイヒールぐらいだった。新任の大統領報道官はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、今後の抱負について語っているところだった。そこへ、ジェイソン・ミラー大統領上級顧問がドアをノックし、「JD(・バンス副大統領)がすぐにわれわれと話したいそうだ」と声を掛けた。ザカリア氏が部屋を出る間、ドナルド・トランプ大統領は新設されたヘリポートに向かい、その日に同氏と交わした会話の内容を記者団に明かした。トランプ氏はザカリア氏に対し、「これは君のためになるのか、ケイティ? 正直言って、君にはこの仕事は必要ない」とし、「正直言って、私が君の立場なら考え直す」と伝えたという。